吉永小百合さんの年賀状とJP実務現場の意思統一に思う
昨年末、「吉永小百合さんから年賀状が届く…」という面白そうな発表がJP日本郵政グループからありました。民営化すると、やっぱり面白いことを考えてくるなぁ…、と関心したことを覚えています。さて例のその年賀状、反響は確かに大きかったように思いますが、とても悲しい気持ちになってしまうことが起こったので、ちょっと書いておこうかと思います。

私は妻の実家で新年を迎えたのですが、その時にも「おおっ!」「お父さん、いつから吉永小百合の知り合いになったん!?」と、結構盛り上がっていました。
ちょっとググッてみても、多くの人が感激したような趣旨のエントリーがいっぱい…。しかし自宅に帰ってきて、我が家に届いた年賀状を見て、とてもがっかりしました。なぜだと思います?
一目瞭然ですよね。後者のほうでは感動も何もないです。年賀状は配達される枚数が多いですから、通常ゴムでまとめられてきていますよね。一番初めに見るのはもちろんポストから取り出したとき、その一番上にある一枚であることは当たり前です。その最高の瞬間を捨ててしまっていたんです。このプロジェクトを真剣に作り上げてきた企画の人たちの思いが、消費者との接点の最終地点で完全にそのコントロールを失ってしまった、ものすごく悲しい瞬間を見てしまったんです。
ちなみに我が家は群馬県の前橋市。後日実家(同じく群馬県の甘楽町)で母に届いた年賀状について聞いたところ、「そんなの来てた?」と…。完全に同じく裏向きで届いたんでしょうね。「お店からくるような年賀状は基本よまずに捨てちゃうから」ということなんで。
しかし新年早々、本当に悲しい気持ちになりました。自分の暮らすところでは、こういうクリエイティブな活動の重要性が理解されてないんだなぁと。人の心を高揚させ、感動してもらいたいということ、そんなことを生きがいにしたり、やりがいを感じ仕事をしたり、そんな人種の人間な私にはとてもショックな出来事でした。
「年賀状は、贈り物だと思う。」というJPの今年の年賀状のコピー、私にはすごく響くものでした。今年私が出した年賀状にもちょっとだけフィーチャーさせていただきましたし。しかしそのスローガンの下に動いてきたJPという巨大な組織の末端では、こういうことが簡単に起きてしまっているんだと。JPがどのようにその辺を徹底していたかどうかはわかりません。またこの私の主張を読んでも理解してもらえない人も多くいるでしょう。しかし年はじめのこの件は、プライベートでも仕事でも、何かをやるときにはかかわる人全員に、真意を伝えることの重要性と、その理解度を確認していくことの重要性を再確認させてもらいました。あまりやりすぎてウザがられるとマイナスなんでしょうけど。
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高橋 誠尚


