XOOPS

XOOPSサイト、拡張性の甘い罠

私はXOOPS(ズープス)というCMS(コンテンツマネジメントシステム)のデザインを制御するテーマセットというものを配布していることもあり、このXOOPSを利用したサイト構築や運用に関する相談を受けることが多々あります。多くXOOPSユーザさんが陥る問題点、それはその高機能さや拡張性の高さによって、管理が行き届かなくなり、サイトの明確な方向性が失われていってしまうことです。

XOOPSは大変よくできたCMSで、特徴としてはコミュニティサイトやポータサイトを作り出せるような様々な機能部品=モジュールが数多く存在している点です。

  1. ニュース配信
  2. ダウンロード
  3. アンケート
  4. リンク集
  5. スケジューリング
  6. ブログ
  7. オークション
  8. ウェブメール
  9. フォーラム
  10. 商品レビュー
  11. Q&A
  12. wiki
  13. 天気情報
  14. ショッピングカート

など等、ありとあらゆる機能が拡張可能なモジュールとして存在しています。

ただこの多機能性と拡張性の高さがあだとなり、管理の複雑化や肥大化を生み出してしまい、サイト運営者にとって便利なはずのCMSが重い労働になってしまっていることもしばしば…。そしてもっとも不幸なことは、サイトとは関係ない機能(モジュール)の放置により、一番考慮すべきサイトの目的があいまいとなり、適切なプレゼンテーションが出来ず、ユーザが離れていってしまっている現実を直視できない管理者がいらっしゃる事です。

もしすでにXOOPSなどの、簡単にサイト構築が可能で、かつ拡張性豊かなCMSを会社やお店のサイトとして使用されていて、

  1. 営業や販促の担当者でなく
  2. 単純にパソコンに詳しいから
  3. プライベートでもホームページをつくっているから詳しいだろう

などの理由で管理者を選定し、サイト管理を委ねている場合、かなりの高確率で危険な状態にあると思います。

機能(コーナー)だけは多く存在するが中身はほとんどなかったり、あるいはサイトの目的にそぐわない内容になっていたりしませんか。ユーザにとって不可解なコーナーがいくつもあれば、サイトはもとより企業自身の信頼性を下げ、多くの見込み客を逃していくことつながってしまいます。是非一度サイトを構成する“コンテンツ”の視点で、モジュール構成を見直してみることをお勧めします。必要の無いコーナー、いらないモジュール、いっぱいありませんか?

無駄なモジュールを排除しシンプル化すると、

  1. 管理がスムーズになり
  2. サイトの目的が明確になり
  3. コンテンツが整理されることで説得力を高めることが出来
  4. ユーザビリティが向上し
  5. ユーザの満足度が向上し
  6. アクションを誘発させ
  7. コンテンツ作成やユーザへの対応にかける時間が増大し
  8. 最終的な目的達成がなされる

など、良いことが次々と起こってくるはずですよ。

もちろんそれ以外にも、

  1. サイト構築時の費用の圧縮
  2. 管理コストの削減
  3. セキュリティ性の向上

なども大きなメリットと言えます。

機能よりもまず目的とコンテンツをしっかりと見据え、拡張性の誘惑には自分との相性をよく吟味してから…という事で…。

※趣味や試行錯誤の段階で、様々な機能を持ったモジュールを試すことはとても重要なことだと思います。その中で本当に役立つモジュールを発見したり、新たなサイトコンテンツを思いついたりすることもありますので。

XOOPSのSEO対策-3

世間ではXOOPSがSEOに弱いといわれているので、それをどうにか最適化できないか?をつづっている第3弾です。初回はthemeファイルの最適化をご紹介しました。第2回はmoduleの出力するタイトルの最適化について。今日はモジュールテンプレートの最適化の重要性をご説明します。

皆さんはモジュールのテンプレートの編集を積極的に行っていらっしゃいますか?おそらくあまりしていらっしゃらないのでは、と思います。また、もしいらっしゃたとしても、見た目のデザイン上の修正が中心の方が多いのではとも思います。しかし今回ご紹介することは、ユーザビリティ的にも、SEOとしても非常に重要です。HTMLやCSS、XOOPSやSmartyに精通していない方がトライする事はとても大変かもしれませんが、その努力に見合った結果に期待し、チャレンジしてみてはと思います。

さて、XOOPSとそのモジュールの素晴らしいところはロジックとデザインの分離です。XOOPSはさらに多言語仕様なため、通常のphp開発では必要のない多くの工程を、モジュール作者さんたちは苦労をしながら行っている訳です。感謝感謝…。そのため、ほとんどの表現的な要素はtemplateファイルで制御可能なのです。

ただ(themeも同様ですが)提供者としては、多くの方々に使っていただくため、あらゆる環境で安定して動かすことを最優先にせざるを得ず、テーブルタグを多用されている場合もあります。

しかしながら、あなたのサイトの環境や目的によっては、削除してもかまわなかったり、より適切なマークアップにすべき点が見つかるかもしれません。templateは見た目の改変のみならず、ユーザビリティの向上やよりシンプルなソースへの改変を意識することで自然とSEOも施されていきます。

特に大きなポイントとしては、<h1>タグがそのページを表す最適なテキストに適応することです。XOOPSのモジュールでは意図的にヘディングタグは使わないように設計されている気がします。これはユーザの判断にゆだねたいということなのかもしれませんね。

XOOPSでのSEO対策-2

世間ではXOOPSがSEOに弱いといわれているので、それをどうにか最適化できないか?をつづっている第2弾です。先日はthemeファイルの最適化をご紹介しましたので、今日はモジュールの最適化の重要性をご説明します。

皆さんはモジュールをそのまま使う派ですか?それともカスタマイズして使う派ですか?

セキュリティアップデートへのマージ等の作業効率を考えても、テンプレートファイル以外はそのまま使うほうがメリットが多いということには私も賛成です。しかしながら、ユーザビリティの向上や、SEO効果を求められる企業サイトの構築としては、どうしてもやっておかなければならない対策があります。それがメタタイトルタグの出力設定です。

みなさんの使用しているモジュールのタイトルタグの吐き出し仕様を確認してみてください。

  1. モジュールトップページ
  2. カテゴリページ
  3. 詳細ページ

それぞれがきちんとそのページを表す最適なタイトルが出力されていますか?

実はxoopsに標準でついてくるnews、mylinks、newbb、xoopsfaq、xoopspollなどのモジュールは、どのカテゴリ、どのページにいってもモジュール名称しかタイトルタグに表示されることはありません。そのページが何たるかを表すタイトルタグに、最適な内容が入力されていないのです。これはXOOPSはSEOが弱いといわれても当然です。SEOという視点でなくとも、いろいろな場面で好ましくない仕様であり、最大の欠点であると私は思います。

SEO的には最大限の効果を出せる部分をみすみす切り捨ててしまっていると言えます。

まずあなたのお使いのモジュール構成を見直して下さい。XOOPSに標準的に含有されているものではなく、3rdパーティ製モジュールの方が、より現代的につくられ、かつ時代に即した機能改良を頻繁に行っている場合もあります。

モジュールの見直しによってもタイトル問題が解決しない場合、モジュールのphpファイルに手を入れる必要が出てきてしまいます。カテゴリページや詳細ページなどで、xoops_pagetitleに最適な情報が渡るように書き加えます。モジュールによっては非常に簡単かもしれませんし、最適な箇所が見つけ辛いものもあるかもしれません。しかしながら標準的なモジュールへの適応であれば、google検索であっさり見つけられる可能性もありますので、皆様にとってもそれほど敷居の高いものではないかも知れません。

XOOPSはSEOに弱いのか?

一般的にXOOPSはSEOに弱いのではないか?と考えられていることが多いようです。確かにその傾向はあるようです。しかしながら絶対的に弱いということではなく、Movable Typeなどのブログ派生CMSも同じですが、元となるテンプレートやテーマ(スキン)での制御や、運営者がどれだけ意図してソースを最適化しているのか?という事が重要です。

XOOPSはmySQLを使った高機能なウェブアプリケーションであるにもかかわらず、大変よくできたインストーラによって、かなりの初心者の方であっても導入することがカンタンです。また様々なモジュールによる拡張性の高さこそがXOOPSの一番の魅力であるためか、個人の方やXOOPSに精通したWeb制作業者でもない限り、細部にわたる調整はほとんどされることがありません。実はそこに落とし穴があります。

では、しておくべきことをいくつかあげて行きます。

一つ目はまず、themeファイルの最適化です。

  • テーブルを多用したthemeはなるべく避け、シンプルな設計にします。
    様々なサイトで公開されているテーマですが、とにかく多くの環境で安定して動くことを最優先に考えている場合が多いので、テーブルでレイアウトしていることが多いです。BCOOL THEMEでは、一応テーマ側の制御としては完全テーブルレス且つシンプルな出力ソースを心がけ制作していますのでオススメです。
  • blockTitleなどにh2, h3などの見出しタグが使われている場合は、divやdl dtなどにする。
    左右ブロックのタイトルなどに見出しが使われているサイトを良く見かけますが、見出しタグを適切に使うという意味においても、またキーワード的に無意味なブロックタイトルにページコンテンツの見出しの意味づけを行うのは逆効果です。themeファイルにはヘディングタグは必要ないのです。(唯一入れるべきは、トップページのサイトタイトルのみ)
  • meta titleをページタイトル – サイト名の順番にする
    これも通常逆にされている方が多いのですが、サイト名で検索エンジンから集客するのは至極カンタンかつ、当たり前のことです。重要なのはそのページが何を扱うページかを検索エンジンなどの機械含め、誰もに直接的に伝えることです。一応サイト名を末尾に加えるのは見た目のブランディング効果を高めるためでもあります。検索エンジンの検索結果表示の一覧にもサイト名が常に露出しますので、こうした視覚的な効果も全体的視野から見ますと重要です。

今日はとりあえずの基本という事で、ここまでです。

XOOPS(ズープス)って何だ?

おそらく現在日本で一番あついCMSではないかと思います。
使われ方は様々ですが、ポータルサイトやコミュニティサイトをつくるには最適なシステムです。まずはその特徴に触れてみます。

会員登録制サイトが簡単に構築できる。
ID,Passwordを発行することによって、会員にしか提供しないコンテンツを用意することが可能。
例:会員になると、エッチな写真が見られます…など。
(冗談です。会員を募るメリットは独自に考えましょう)
登録者に対して、一斉同報メールを送れる。
メールマガジンの機能がついていますので、不定期にしかも郵送費なしで、DMを発送するようなことが出来るわけです。
「○○さんいかがお過ごしですか?」のようなOne to Oneなメールで送ることももちろん可能です。
登録者に対して、あるコンテンツエリアの管理権限を与えることが出来るので、複数人で管理が出来る。
「AさんはNEWS担当、Bさんはフォーラム担当、全体管理は私がするからね。」のようにして、忙しいサイトの運営を分散できます。
ほとんどすべての更新管理はブラウザがあれば行えます。
管理権限の発行などを工夫すれば、在宅ワークのパートさんなどに運営を手伝ってもらうようなことも可能です。
コンテンツデータと、プログラムデータ、そしてデザインがうまく分離されているため修繕、あるいはリニューアルが容易。
  1. CMSをかまさないウェブサイトのつくりであると、メインの1コーナーを追加することすら容易ではありませんが、XOOPSはメニュー構成もフレキシブルに設計されているため、簡単に構造変更が可能です。
  2. モジュールと呼ばれる機能などのプログラムを自由に追加・削除することができます。
  3. デザインはthemeと呼ばれるテンプレートデザインを変更するだけで、サイト全体を変身させることが可能です。

コミュニティサイトはマーケティングの重要な武器

ざっと特徴をあげると、こんなところでしょうか?このXOOPS、今までは、一般の方々が自分と同じ趣味嗜好の人たちと語らう、コミュニティサイトの作成に使われることがほとんどでした。しかしそのCMSの機能の秀逸さから、企業のwebサイト構築にも使われることも増えてきました。ただ筆者がもっと企業さんが使ったほうがいいんじゃないか?と考えるところは別にあります。もう何か新しい使い方を思いついた方もいるのではないでしょうか?そうなんです、XOOPSは単なるCMS(コンテンツマネジメントシステム)ではなく、顧客や市場とコミュニケーションを図るための機能も実装しているんです。ある一つの商品をより良いものにするための活動を、このXOOPSを利用して行った例があります。もちろん商品開発のためのだけでなく、その活動が販路の発見・拡大になり、宣伝広告にもつながり、ブランドイメージの浸透やファンづくり、とマーケティング活動の一つの重要なツールに変身するわけです。